中小企業診断士のよねこです。
今日、所属する研究会で「公的機関について」発表する機会をいただきました。
日頃の仕事をまとめるよい機会となり、ありがたい限りです。
が、発表内容が概要の説明で終わってしまい
ものたりない発表になったかな・・・と今反省しています。
そこで、研究会で質問も頂いた事項でもありますが
「こんな診断士にはまたお願いしたい!」ということについて
ご説明します。
診断士のニーズ
公的機関に限らず多くの団体では
様々なセミナーや事業を運営しており
それを担う「専門家(=独立している中小企業診断士など)」を探しています。
例えば、こんなニーズです。
(あくまでも一例です)
①支援企業さんから、HPを作成したいという要望がある。
SEOやHP作成に強い人を派遣したい
②営業をしていても成果があがらない企業さんが多い。
他にも同じようなニーズがあるかも?セミナー講師お願いできる人いないかな
③若い女性がターゲットのお店。女性のマーケティングについて詳しい先生を派遣したい
などなど、支援企業さんの様々な課題に直面しているのが
我々公的機関の職員です。
様々な手段で先生を探すわけですが
よく参考にするのは次の情報です。
・独立する前のご経験
(例:マーケティングコンサル、SE、飲食の営業 など)
・独立された後のご経験
(これはあまり一般情報になっていないので、人づてに聞くことが多い)
・ブログやHP
したがって、「強み分野がないんですよね」と時々診断士から聞かれますが
企業づとめのときのご経験はもれなく強み分野になると思います。
特にブログやHPがあると、
この先生はどの分野に興味を持たれているのか?がすぐわかりますので
より先生を理解しやすくなります。
ブログやHPだけでなく、Facebookの投稿を見て
「あの人は●●のことについて、前Facebookでつぶやいてたな」
と思い出したこともあります。
したがって、「●●についてお願いしたい!」というふうに
公的機関では何かしらテーマやニーズがあります。
そのときに思い出してもらえるかどうか、かと思います。
これは、例えば商店街の小規模店舗が
お店を忘れられないように、ブログやニュースレターを出したりすることと
同じ原理ではないかと思います。
専門性や強みより大事かもしれないこと
先日、独立している知人の診断士とご飯を食べているとき
「結局、専門とか強みを持っていることが大事だとか言われるけど
仕事でコミュニケーションをするうえで、当たり前のことができることが大事だと思うんだよね」
と、言っていました。
いや、まさにそうだと同意しました。
「当たり前のこと」
が具体的に何を指すか・・・というのも広いですが
私が普段思うのは、以下のようなことです。
自分自身も、普段できているのかな?と思うと、まだまだな点があります。
・気持ちのよい挨拶
・名刺交換ができる
・相手の話を聞く(これがむずかしい)
・相手の話を整理する→課題の整理をする
・返答が早い
・書類を決められた手順で整える
・期日や時間を守る
特に3点目の「相手の話を聞く」、これは本当に難しいですが
一緒にお仕事をさせていただいて、すごい診断士は
本当に支援先のお話をよく聞かれて、整理をされています。
コミュニケーションを進めていると、
支援先が「私はこうすればいいと思うんですが、どうでしょう?」と
自ら解決策に気づいている。
「私の経験ではこんなことがありました」と、自らの経験を話すだけでなく
相手が本当にやるべきことに、気が付かせる。
こう書くと簡単なんですが、本当に難しいと思いますし
自分自身もできていないので、毎日反省です。
と、えらそうに述べてしまいましたが
自分自身もこう書いたことができる診断士かというと
まったくです。
ただ、普段さまざまな診断士の方と一緒にお仕事をさせていただいて
私が「すごいな」と思う診断士について述べさせていただきました。
これはあくまでも個人的な見解であって、公的機関の見解を示すものではありません。
ご参考になれば幸いです。