中小企業診断士のよねこです。
1/1付の日経MJの記事で、気になるフレーズがありました。
【1日付MJから】新年最初の1面特集は「ポスト平成のヒット作り」。化粧品ベンチャーのフローフシは38℃の女性の唇は色っぽくてきれいと考えた社員の企画を商品にしてヒット。皆が何となく欲しい「売れそう」なものより、少人数でも深い共感を呼ぶものを「作りたい」。キーワードのひとつです。 pic.twitter.com/XAqv1w5eD2
— 日経MJ (@nikkeimj) 2018年1月1日
売れそうなものより、作りたいもの
詳細は紙面を読んでいただくとして、日頃私が公的機関で中小企業をご支援するなかで
強く感じていることが、この記事にすべて書かれていました。
日経MJは、いつも示唆に富んだ記事を書かれていて、とても勉強になります。
かつてのマーケティングは、数々のデータから「売れそうなもの」を「売れそうなターゲット」に打ち出すことで
ヒットを生み出そうとしていました。
しかし、ポスト平成のヒットづくりは違います。
少人数でも強い共感を呼ぶもの、作り手の「情熱」がより重要になるのです。
「なんとなく売れそうなもの」は売れない
合わせて、今月号の『商業界』の特集も
「コトを売るバカ」と称して、「コト消費」ばかりが先走ってしまう現状にメスを入れられています。
商業界HP:https://www.shogyokai.co.jp/np/code/s1802/
このとき大切なのは、お客さまに商品の価値を知ってもらい、
購入につなげるという“顧客の購買行動”をデザインすることであり、そのプロセスを仮説に基づいて組み立てることです。
もし、どこかでつながらない部分があれば、そこを修正していけばいいのです。
こうした計画・実行・検証・改善こそ、お客さまの買う気のスイッチを押し、
お客さまにも「あっ、このお店、なんだかいいな」と思っていただける営みにほかなりません。
(編集長より今月の読みどころ)
モノではなく、サービスも同じだと思います。
こんなモノがあるとよい。
こんなサービスがあるといいな。
ありそうでなかったもの。でもあると生活がガラリと変わるもの。
そんなストーリーや情熱をもってつくられたモノやサービスは、少人数でもそれにマッチする人の共感をよび、
その名の通り「いいね!」とシェアされ、さらに広がっていく。
昨年もさまざまな中小企業の社長にお会いするなかで
「私が売りたいものを売ればいいんですね、なんかモヤモヤがすっきりしました」という言葉が印象的でした。
その後、その方のお店をお伺いしたところ、商品コンセプトの軸が固まり、とてもすっきりとした店舗になっていました。
「僕が同世代に売りたいものだけを並べるようにしたんです」とのこと。
売りたいと思えるのも、店主が取り扱っている商品に情熱を持っているから。
自分が売っているモノ・サービスに情熱があるかどうか。
ポスト平成時代に必要不可欠なポイントになると思います。
もちろん、ただ情熱をもっているだけでは難しく、
それをわかりやすく消費者にどう伝えていくか。
ますます「伝え方」も重要になっていくと思います。
よねこでした。