法要で会津若松市に行っていました。
移動には電車を使うのですが、今までなかった気づきがありました。
せっかくなので、記事にしたいと思います。
会津若松市って?
福島県の中央よりにある市で、人口は123,108人です(2016年6月)。
西側は猪苗代湖に面しています。
観光名所としては、鶴ケ城、飯盛山の白虎隊日新館、などなど。
大河ドラマ「八重の桜」の舞台になったほか、会津戦争では新選組の土方歳三・斉藤一も参戦していたり
幕末ファン(私含む)には、訪問必須の土地です。
会津若松市への行き方
まず、東京から会津若松市への行き方です。
東京→(東北新幹線)→郡山→(JR上越線磐越西線)→会津若松
このルートで行くのが一般的です。所要時間は約3〜4時間です。
一般的でないルートもあります。
東京→(上越新幹線)→浦佐→(JR上越線)→小出→(JR只見線・不通区間はバスを利用)→会津若松
只見線は「日本最後の秘境」ともいわれるローカル鉄道です。
今の時期は美しい紅葉と、電車・鉄橋のコントラストがすばらしい写真がとれます。
全国から鉄道写真家が集まるそうです。
磐越西線が変わった??
今回の旅で一番驚いたのは、磐越西線が「旅の思い出提供」を始めたことです。
今までは、特に何もしていませんでした。駅名を知らせるだけです。
車内アナウンス・磐梯山
今回の旅は天気がよかったため、往復路ともに磐梯山(この記事の写真にした山です)がよく見えました。
磐梯山がよく見える区間になったところで、すかさず車掌さんがアナウンス。
「みなさま、現在右(左)手に磐梯山が見えます。
磐梯山は会津富士とも言われ、標高は1,816m、
明治21年7月15日の大噴火で長瀬川がせき止められ、
五色沼をはじめ、大小さまざまな湖沼が形成されました・・・」
アナウンスが始まると、今まで寝ていた人やスマホをいじっていた人が写真撮影を始めました。
今までにはなかった光景です。
車内アナウンス・旧中山宿駅付近
これは私も今まで知らなかったのですが、磐越西線は急勾配なルートを進む路線のため
かつてスイッチバックを取り入れていた区間があったそうです。
(現在は、路線を整備してスイッチバックはしていません)
その旧中山宿駅付近になって、また車掌がアナウンス。
「みなさま、もうすぐ右(左)手に中山宿駅が見えます。
磐越西線は急勾配な路線のため、スイッチバックをしていました。
その名残が中山宿駅です。ぜひごらんください・・・」
またここでも、写真撮影をしている人がちらほら。
フルーティアふくしま号
帰路に私が乗った磐越西線には、「フルーティアふくしま号」が連結されていました。
福島県はフルーツ(りんご・梨・桃・ぶどうなど)が特産品であり、
特産フルーツを使ったスイーツやカフェが楽しめる列車とのことです。
この列車が会津若松駅に到着すると、駅員さんが「ようこそ会津へ」と書かれた横断幕をもって
お出迎えしていました。
普段の体験を「特別」な体験に
今回ご紹介した磐越西線の取り組みは、他の路線でも取り入れられているものであり
正直、目新しいものではないかもしれません。
しかし、普段は単なる「移動」だけだった電車が、移動だけでなくなっていたことに気が付きました。
特に、路線から見える名所については、その土地に住んでいる人でも
知らない名所があります。
車掌さんの説明を少し入れるだけで、顧客の興味を引くことができる。
「モノ」から「コト」へ、体験を重視した路線に変わりつつあるのだと
感じた旅でした。
まとまりがないですが、こんなところで・・・