企業のホームページリニューアルで重要なこと

WEBマーケティング

先日、とある企業様の会社ホームページをリニューアルいたしました。
現在は、分析ツールを用いながら、更改後の運用フェーズに移行しています。
私のほか数名のメンバーでチームを構成し、私はWordPressでのサイト全体構築と、各種イメージ画像の作成を担当しました。
これは、私にとって初めて取組むホームページ作成でした。
このプロジェクトで学んだことを書いていきたいと思います。

ホームページを更改する目的を整理する

現在のホームページの問題点

お客さまは、現在のホームページに何かしらの不満や問題点を感じられています。
その不満が何か、何を一番改善したいのか、プロジェクトの最初でヒアリングをすることが重要です。

ホームページのターゲット設定

ホームページの閲覧対象者は誰か、これも最初に確認する必要があります。
一般消費者向けなのか、事業者向けなのか・・・
それも、幅広くか、同業者までが見てくれればよいのか・・・
お客さまによって、ホームページの目的は様々です。
ターゲットを誰にするのか、改めて確認する必要があります。

最終目的の設定

ホームページをリニューアルすることで、お問い合わせが増えることが目的なのか、
企業イメージの向上が目的なのか・・・
これも会話を通じて整理をしていきましょう。

掲載する内容の整理

デザイン面でのリニューアルももちろんですが、内容も大幅にリニューアルすることが想定されます。
ここは中小企業診断士の出番です。
企業の強みは特に重要な要素ですので、時間をかけてお客さまと会話をすることが重要です。

①会社の強み(他社や他業界との比較)
②提供している価値(例:◯◯を製造して、どんな価値を生み出しているのか?)
③会社の存在意義(例:◯◯を製造することで、社会の◯◯に貢献している)

今回の案件は、ここの「強み」の把握で、なかなか方向性がまとまりませんでした。
チームから「顧客への価値は・・・御社の強みは・・・」と質問をしますが、
お客さまからは「私たちの強みは、製品である◯◯。ホームページに記載する文章は診断士で考えてほしい」とのお答え。
複数回の議論を重ね、メンバーでホームページに記載する文章を考えました。
その文章をご確認頂きながら、さらにお客さまの社内でも議論を重ねて頂いた結果、
お客さまに自社の強みを改めて認識いただきました。
それほど、「自社の強み」というのは自分では把握できないものです。
中小企業診断士は、その強みを発見し、整理できるような質問を投げかけ、相互の対話を重ねることが
重要であると感じました。

デザイン面で注意すべきこと

テンプレートの選択

企業のホームページのため、シンプルで分かりやすいテンプレートを選択しました。

企業イメージ色の統一

お客さまには、既にロゴなどデザインされた既存のイメージがあります。
今回のプロジェクトはあくまでもホームページの更改なので、メインカラーは、お客さまのロゴの色を使いました。
その他、明度を分けた2色をサブカラーとすることで企業イメージを損なわない、統一した画面設計ができました。

ヘッダーに表示するイメージバナーの作成

ヘッダーバナーは、多くはトップページに表示されるものです。
ヘッダーバナーの位置
イメージ出典:https://bizvektor.com/
イメージバナーを作成する際には、2つの要素があります。

①キャッチコピー
②絵(イメージ)

①のキャッチコピーは、お客さまの強みを明確・端的に示した言葉を作成します。
②絵(イメージ)は、お客さまが提供している価値や、会社の存在意義からイメージを膨らませて作成しました。
結果、絵(イメージ)についてはお客さまの提供する価値と合致したものになり、
お客さまから「当社が目指す価値に合致している」とお褒めの言葉を頂くことができました。
バナーは3つ作成し、スライダーで表示する形式を選びました。
文章作成時も重要点を3つに絞ることが有益であることから、イメージも以下の3つに絞ったのです。
①その会社の強み
②提供している価値
③会社の存在意義(社会貢献)

ヘッダーメニューの作成

ヘッダーメニュー
イメージ出典:https://bizvektor.com/
ヘッダーメニューも、サイトを見るユーザーが分かりやすいものに整理する必要があります。
これは、多くの他企業サイトを参考に、一般的な企業サイトで採用されている項目を作成しました。

①会社概要(概要、社長挨拶など)
②製造している製品の紹介や説明
③当社がお客さまへ提供できる価値
④お問い合わせページ
⑤本社へのアクセスマップ

きっちりした印象をもたせるのであれば、奇をてらわず、他社が採用している順番や項目を踏襲したほうが
ユーザーにとっても分かりやすいページになると思います。

便利だったプラグイン

多くのサイトで採用されているプラグインですが、
●お問い合わせページ:ContactForm7(http://contactform7.com/
●アクセスマップ:SimpleMap(https://ja.wordpress.org/plugins/simple-map/)
で作成しました。
いずれもカスタマイズがしやすく、初心者でも使いやすいプラグインでした。

まとめ・中小企業とホームページ

いかがでしたでしょうか。
中小企業は、自社のホームページを持っていない、または持っていても長期間リニューアルされていない場合が多くあります。
私がwebを勉強しようと思ったきっかけは、本業でお世話になった取引先のホームページが
店長のブログと楽天市場のページだけだったため、せっかく良い製品をつくっているのに広報がうまくいっていないな、と感じたことからでした。
今は、WordPressを始め、Wix.comペライチなど、
HTMLやCSSを知らなくても、企業ホームページが作成できるサービスが整ってきました。
ポイントを絞れば、お金をかけなくてもよいHPができると思います。
私もまだまだ勉強不足ですが、そんな会社を1社でも増やして行きたいことが、私の思いです。

よねとも(米澤智子)よねとも(米澤智子)

よねとも(米澤智子)

神奈川県在住のPRプロデューサー/中小企業診断士。ソーシャル・ビジネスで社会を変革する起業家を支え、PRを用いてインパクトを生み出します。

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よねとも(米澤智子)よねとも(米澤智子)

よねとも(米澤智子)

神奈川県在住のPRプロデューサー/中小企業診断士。 中小企業支援200社以上・経営者インタビュアー歴3年の取材経験を生かした丁寧なヒアリング&ライティング力で、社会的課題を解決する中小企業やフリーランスの皆様の志・ストーリーを言語化します。

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